第4回「津山国際環境映画祭」(美作の国映画プロジェクト主催)2日目のプログラムが7日、岡山県津山市山下の津山文化センターで開かれ、市内を舞台にした映画「キセキが、はじまる。」を手がけた大谷健太郎監督や出演俳優たちが舞台あいさつをした。
大谷監督、主演の林勇輝さん、岸田敏志さん(真庭市出身)、三倉茉奈さんが登壇。撮影の準備段階から公開までの経緯や思いを語り、同映画に出演した俳優育成ワークショップ「美作ノ国演技塾」の塾生たちの紹介もあり、観客たちは大きな拍手を送った。
その後のインタビューで林さんは「心から津山を盛り上げようという市民、映画に携わったみなさんの津山への愛、短期間で映画を完成させるほどの行動力とエネルギーに心動かされ、自分も同じ熱意を持って仕事に励み、人生を歩んでいこうと思った。津山市を第二の故郷と思えるくらいに愛着を持っている。お世話になった恩返しをしたい」。

三倉さんは「演技塾のみなさんと共演させていただき、初心を思い出しプロとして演技に対する責任感の大切さを再認識した。地元の方々とふれあうことができ、新しい友だち、仲間ができたように親しみを感じている。この縁を大切にしていきたい」。

岸田さんは「津山の町が新しく変わっていこうとしている様子を見て『動き出している』という感じを受けた。地域活性化に向けてもし自分にもできることがあるなら、市民のみなさんと一緒に活動していきたい」と話した。


「美作の国映画プロジェクト」は美作国(美作地域)を舞台に映画制作を通じた地域活性化を目指しており、大谷監督は「津山は映画の舞台にできるほどの魅力と価値がある。この映画を通して市を中心に県北を盛り上げようという本気、熱意が地元のみなさんに伝わり、応援していただけるようになれば。市外にもプロモーションしていきたい」と語る。次回作はロックをテーマにしており、有名なロックミュージシャンを輩出している津山を“ロックの聖地”と考えて構想を練っているという。
この日は大谷監督の代表作「NANA」の公開20周年を記念した上映もあり、出演者の丸山智己さんらが撮影現場の様子、制作秘話など当時を振り返りながら語った。

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