岡山県美作・津山市で撮影された映画「風の奏(かなで)の君へ」の地元上映会が美作市湯郷の美作文化センターで13日から開かれ、同市出身の映画監督・大谷健太郎さんと原案の小説を書き下ろした地元の小説家・あさのあつこさんが初日、舞台あいさつに登場した。20日、21日にも上映する。
大谷監督がメガホンをとり、メインキャストは松下奈緒さんをはじめ、杉野遥亮さん、山村隆太さん。美作を訪れたピアニストと茶葉屋を営む兄弟をめぐる恋愛ストーリーで2022年、美しい茶畑の広がる海田地区や山外野地区を中心に湯郷、古町、津山城でもロケが実施された。
上映初日午前には市民ら約150人が来場し、大谷監督は「映画づくりでは、いろいろなプロフェッショナルの思いを束ねるのが私の仕事。美作や県北の皆さんが、映画づくりをこれから続けていく刺激やきっかけになればと思う」と話した。
あさのさんは「美作にもこんなに素晴らしい所があるんだと思わせてくれる映像のすごさを感じる作品。この映像表現を若い人たちにも伝えることが大切で、自分たちの住むまちをどうとらえ、どう守っていくか、何が足らないのか、市民レベルで考えていくことにつながればと思う」とメッセージをおくった。
上映会は各日午前10時~、午後2時~。
申し込み、問い合わせは、みまさかフィルムコミッション事務局の市観光政策課(TEL:0868-72-6693)。