岡山県内最大のアスパラガスの産地、勝英地域で春芽の収穫が最盛期を迎え、生産者が作業に励んでいる。
同地域では約50戸がハウスや露地など約9ヘクタールで栽培。このうち約20アールを手がける美作市平田の橋本祐樹さん(34)=勝英アスパラ部会美作支部長=は2月下旬からハウス、4月上旬には露地物の出荷を始めた。
春芽は柔らかく、甘みと香りが強いのが特徴。JAによると、今年は3月の冷え込みの影響が心配されたが、例年通り順調に育ち、品質は上々という。
目安の27センチ以上に育った1本1本を専用のはさみで丁寧に収穫。橋本さんは「今年も太く、おいしいアスパラガスが育った。勝英地域の特産品を多くの人に味わってもらいたい」と話す。
今後、夏芽の収穫が始まり、10月下旬まで70トンを目標に、JAを通して大阪や岡山などの市場に出荷される。