鶴山漆器「木地師13代・小椋芳之作品展」が新魚町のアルネ津山4階・アートギャラリーで開かれ、伝統の技が光る木工芸に来館者が見入っている。1日まで。
「千軒刻研出本漆塗」を受け継ぐ木地師で県重要無形文化財保持者の小椋さん(74)=鉄砲町=が、トチやケヤキなどを轆轤挽(ろくろび)きし、本漆塗りで仕上げた大小約150点を出展。
直径約80㌢の広盆をはじめ、盛器やこね鉢、角盆といった作は、渋い光沢の中に美しい玉杢(もく)、縮み杢が浮かぶ。会場の一角では独特の道具による轆轤挽きを実演し、ビデオ映像でも一連の手仕事を紹介。
小椋さんは「コーヒーカップや銘々皿など普段使いの食器も多いので、気軽に見に来てほしい。1200年続く木地師の技にふれてもらえたら」と話している。
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広盆などの作品と小椋さん
木地師 小椋芳之作品展