本に囲まれた空間を楽しむイベント「SHIROSHITA Trial Park&Area」(津山市、UR都市機構主催)が25、26の両日、山下の津山国際ホテル跡地と森本慶三記念館などで開かれ、親子連れらがゆったりとしたひと時を過ごした。
国登録有形文化財の同記念館が図書館として利用されていた歴史に着目し、城下エリアを”2日間限定の図書空間”にして、市民らが楽しめる場を提案した。
自然科学や文学など6万5000冊の蔵書が残る記念館では、ミッションをクリアして本をゲットできる謎解きイベントなどを実施。記念館の北側広場には人工芝を活用した屋外読書スペースが設けられ、子どもたちは空の下で、地元高校生による津山の言葉でアレンジした紙芝居などを満喫した。1965年式のトラベルトレーラーもお目見えし、内部を図書空間にして開放した。記念館南側のNTT西日本ではVR(仮想現実)体験などがあり、人気を集めた。人気の飲食物販店も出店した。
加美小学校6年の松尾風花さん(12)は「昔の図書館がまちのために大事に使われていることがとてもいいと思った。今後も本をテーマにしたイベントを開いて、地域がたくさんの人でにぎわってほしい」と話していた。
イベントは、城下地区の将来の整備方針を検討するための社会実験として開かれた。
本に囲まれた空間を楽しむイベント「SHIROSHITA Trial Park&Area」/ 岡山県津山市