長年歌の指導に尽力してきた松山恵子さん(88)=田町=がコーラス教室の生徒と最後のハーモニーを響かせ、「ここまで続けられたのもみなさんのおかげ。幸せな時間をありがとう」と話した。
松山さんは8歳から歌を習い、津山高校合唱部を経て20歳で小学生の合唱団を指導。52歳から「クリスタルコール」「赤い靴」といった市民合唱団の指揮者を23年間務めた。9年前から、ピアノ講師の北原明美さん(59)=沼=とコーラス教室「あじさいのわ」を自宅で開き、民謡やフォーク、演歌などを指導していた。
16日の最後の教室では、和やかな雰囲気の中で「北国の春」「四季の歌」「春よ来い」など計13曲を生徒7人と歌唱。童謡「ありがとうさようなら」で歌い納めし、次女の福井留理子さん(57)から花束を受け取った。
生徒たちは「心のよりどころになっていた」「先生と声を重ねた時間を胸に前に進みたい」と感謝を口にした。
松山恵子さん(88)=田町=コーラス教室最後の指導で生徒とハーモニーを響かせた / 岡山県津山市