板画家・棟方志功(1903〜75)の作品を所蔵するM&Y記念館(東一宮)で、常設展が約3年ぶりに模様替えされ、独特な味わいの板画に来館者が見入っている。
棟方が好んでモチーフにした女神や女性の作品をメインに計17点を入れ替え、うち11点は初公開。
TV番組「開運! なんでも鑑定団」の今月6日放送分に登場して900万円と鑑定された「くちなし妃の柵」をはじめ、「波乗り菩薩の柵」「神火の柵」など、それぞれふくよかな顔や姿を大胆な彫りの版とあでやかな裏彩色で描き出している。さらに墨色の刷りのみで仕上げた「白虎の柵」、荒々しいタッチの油彩「裸婦」も並ぶ。
豊福恒弘同館代表は「どれも女性の美しさと内面に対する棟方の思いが奔放に表現されている。サンパウロ・ビエンナーレ最高賞を受けた代表作の二菩薩釈迦十大弟子とともに、多くのファンに鑑賞してもらいたい」とPRしている。
午前10時〜午後4時半(水、木曜日休館)。
問い合わせは、同館(℡273239)
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初公開の板画が並ぶ館内
板画家・棟方志功の作品展 M&Y記念館で開催中