津山藩医・宇田川榕菴の史料を元に再現した「コーヒーカン」で煮出したコーヒーを提供する「榕菴珈琲を愉(たの)しむ会」(城西まちづくり協議会主催)が20日、田町のまちの駅城西浪漫館で開かれた。月1回ペースで実施する。
コーヒーカンは、「珈琲」の当て字を考えた榕菴が、オランダ人が使った煮出し器として著書に絵を描き残していた。同館は2020年から、ステンレスで再現した2台を使用し1人1000円(菓子付き)で提供。高さ約40㌢、直径約10㌢と容量が大きいため、2人以上の注文のみ受け付けていた。
榕菴珈琲を愉しむ会では、1人でも620円(菓子付き)で飲むことができる。来館者の要望を受けて昨年12月から開催しており、3回目のこの日は11人が利用した。
初めて味わったという小林博道さん(73)=国分寺=は「香り高く苦味もほどよい。榕菴は、当時どのようにして豆を挽いたのだろうかと思いを巡らせた」と話した。
次回は3月21日午後2時〜3時半。事前予約が必要。問い合わせは、同館(■228688)。
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コーヒーカンで作ったコーヒーを味わう参加者
榕菴珈琲を愉(たの)しむ会
- 2022年2月24日
- 食関連