コロナ禍の影響でオープンを見合わせていた横野滝=岡山県津山市=の食事どころ「もみじ亭」が31日、約1カ月遅れで今季の営業を開始し、待ち望んでいた市民らが滝見物とともに名物のそうめん流しを楽しんでいる。〝津山の奥座敷〟に涼を求める行楽客のにぎわいが戻ってきた。
初日はあいにくの小雨模様となったが、午前中から家族連れらが訪れて水勢の増した二の滝(落差15メートル)周辺を散策。もみじ亭では、例年できる行列の密集をなくすために客が書き込む順番表が設置され、席に着いた人たちは青竹のといを流れる沢水からすくい上げたそうめんをおいしそうにすすっていた。
一家5人で来た会社員女性(25)は「しばらく外出自粛していたので、清涼感たっぷりの滝を見て気分がリフレッシュしました。流しそうめんがおいしくて、娘も大喜びです」と話した。
同所では例年は4月29日に滝開きがあり、晩秋までに数万人が来訪。
滝一帯で唯一の飲食店として行楽客をもてなすもみじ亭のオーナー、津本憲一さん(73)は「市内や県南などからオープンを心待ちにする問い合わせをたくさんいただいていた。客席の消毒も徹底しており、皆さんの期待に沿えるよう頑張りたい」としている。
営業時間は正午から午後4時(3時オーダーストップ)。不定休。
問い合わせは、もみじ亭(℡0868-27-2644) p もみじ亭で流しそうめんを味わう人たち
横野滝の「もみじ亭」、一か月遅れで今期の営業を開始/岡山・津山市