岡山県苫田郡鏡野町出身の彫刻家・櫻井敏生さん(79)=東京都=の作品展「歩み―過去から現在―」が岡山県津山市西今町のギャラリー・NishiIma25で開かれ、長年の制作をたどる彫刻や絵画に来場者が見入っている。26日まで。
櫻井さんの次女で、ギャラリーを運営する画家の由子さん(48)が企画し、中年期以降の作品から25点を展示。
彫刻はブロンズ、大理石、みかげ石などによる頭像で、若い男女やおさなごをモチーフに命のみずみずしさが表現され、人物の内面までも感じさせる。
一方、絵画は青々と茂るイモの葉を題材にしたアクリル画、近作では病床の窓から見える桜花や新緑の風景を描いたクレヨン画も印象深い。
由子さんは「父は生命や自然のエッセンスを表現し続けて60年になり、病床にある今もアーティストとしての感性は衰えていない。この機会に制作の軌跡にふれてもらえたら幸い」と話している。
午前11時〜午後5時。定休日は月、火、水曜日。
問い合わせは、NishiIma25(℡080-5907-1663)。
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櫻井敏生さんの絵画や彫刻を紹介する由子さん
櫻井敏生作品展/岡山県