武藤巡回展

芸術 武藤巡回展
         

 世界的に活躍する彫刻家・画家の武藤順九さん(71)=昭和町=による特別企画展がポート・アート&デザイン津山で開かれ、独創的な大理石彫刻やネオフレスコ画などの作品が来場者を魅了している。4月18日まで。
 コロナ禍で1年間延期した国内で7年ぶり、県内初の個展で、輪廻転生(りんねてんしょう)する生命をテーマにした約60点を出展。
 大理石彫刻は、3・11鎮魂モニュメントとして植物の双葉から着想した「風の環―絆―ファーストイメージモデル」をはじめ、「うねり」「男と女」など、しなやかな円弧や曲線美を醸し、築100年を経たレンガ造りの空間に響き合う。
 平面では、宇宙を連想させるネオフレスコ画「誕生」「記憶の壁」、大胆な筆遣いとにじみが美しい墨絵「Untitile」、石彩の「太古の空」といった見る者の感性を刺激する抽象表現が並ぶ。
 横山の会社員女性(46)は「素材らしからぬ優しい曲線の石彫に感動した。斬新さの中に遊び心がある墨絵も素晴らしい」と話していた。
 同展示会は「イタリアの風 武藤順九の宇宙実行委員会」が主催。3、10、17日にはアーティストトーク(午後1時半〜、3時半〜、各回10人要予約)もある。午前10時〜午後6時。火曜日休館。臨時駐車場として津山東公民館、ジュエリーカンダも利用可。会期後は東京、仙台を巡回する。
 問い合わせは、ポート津山(☎201682)。

独創的な大理石彫刻などに見入る来場者


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG