世界的な彫刻家・画家の武藤順九さん(72)=昭和町=が子どもらの想像力育成、伝統文化の継承を狙いに全国で展開しているアートワークショップ「寺子屋プロジェクト」を紹介したパンフレットを、活動を支える一般社団法人「風の環」が作った。さらに取り組みを広げるため、近く県内外の市町村教委などに配布する。
A4判カラー6ページ。大理石彫刻「風の環」の連作をはじめ、内外で高く評価されている生命をテーマにした制作の一方、2015年から出身地の仙台市を皮切りに、東日本大震災(11年)の津波で壊滅的被害を受けた石巻市の「雄勝硯」復興の一助として開いている「my硯(すずり)づくり」について説明。さらに「葉っぱの一生」を題材に、墨絵で自由なイメージを和紙に描く「お絵かき寺子屋」も実施しており、硯で磨った墨で毛筆を滑らすことで多様な表現を楽しみ、発想や感性を刺激できることにふれている。写真には2020年から21年にかけて開かれた津山、真庭市、奈義、鏡野町の会場で、子どもたちが生き生きと墨絵を描く様子などを掲載。
武藤さんは「趣旨に賛同する教科書会社の掲載オファーもある。県北でも老若男女多くの方に体験してもらい、作州を●豊かな感性教育のモデル地域●にしたい」と夢を膨らます。
武藤順九「寺子屋プロジェクト」 紹介パンフレット配布