川崎の林田小学校で31日、同校卒業生で舞踊集団宮坂流・二代目家元の宮坂一樹さん(28)らによる芸術鑑賞会が開かれ、全校児童約230人が伝統芸能や邦楽に親しんだ。
宮坂さんは毎年、同校の子どもたちに銭太鼓やごんごばやしの振付指導をしていることから同校から声がかかり実現。宮坂さんが全国各地から集めた歌手や奏者ら7人がパフォーマンスした。
尺八や津軽三味線、和太鼓の音色に合わせ、優雅で躍動感あふれる傘踊りや銭太鼓、伸びやかな歌声を披露。子どもたちは歓声を上げたり、手拍子をしたりしながら盛り上がった。
さらに児童を代表して6年生6人が銭太鼓に挑戦。「胸を開いて堂々と座って」などと基本姿勢や振付を教わりながら現代曲に合わせて、大きな拍手が送られた。
神田共輝君(12)は「一つ一つの楽器の音や踊っている姿がかっこよくて感動した。初めての銭太鼓も優しく教えてもらえて楽しかった」と話していた。
宮坂さんは「母校で子どもたちが楽しんでいる姿が見られてうれしい」と話していた。
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