帝国データバンク岡山支店によると、岡山県津山市高野本郷の河井建設工業(河井成之社長)は先月31日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債額は2019年10月末時点で約3億円。
同社は1935年に創業し、74年に法人改組。県北エリアの官公庁工事を中心に、のり面工事や土木、コンクリート工事などを手がけるほか、測量・地質調査にも対応し、2006年10月期には年売上高約6億8400万円を計上していた。
近年は入札制度の改正などで受注環境が悪化して売り上げの減少が続き、18年10月期の売上高は約2億2300万円にまでダウン。厳しい資金繰りを余儀なくされていた。
受注基盤の強化などに努め、19年10月期の年売上高は約3億5300万円に改善。しかし、今期に入って災害復旧案件の受注が減少し、7月末の決済資金を手当できなくなり、事業の継続を断念した。
負債額は今後変動する可能性がある。
河井建設工業(高野本郷)、自己破産申請の準備へ/岡山・津山市
- 2020年8月4日
- 経済・産業