岡山県津山市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さんが講師を務めるワークショップが21日開かれ、二宮子供龍神太鼓のメンバーがプロから技術指導を受けた。坂本さんによる演奏もあり、迫力の音色を体感した。
コロナ禍で練習や公演が減少している子どもたちの刺激になればと、高野神社の河原仁司宮司が坂本さんに依頼。向陽小学校=岡山県津山市=体育館に小学1〜6年の11人が集まった。
「鼓童」元メンバーの坂本さんは視線をそろえることやばちの構え方といった基礎をはじめ、「音を遠くに飛ばすには胸を開いて胸で向こうを見るように」「大きな音を出す時はひざを柔らかくし、腕だけでなく体全体を使って」と実演を交えてアドバイス。子どもたちは音の変化を感じつつ、上達を目指して熱心に取り組んだ。
この後、同校児童クラブも参加して演奏会。磨き抜かれた技で力強い連打を繰り広げ、子どもたちは和太鼓の魅力に引き込まれるように聴き入っていた。
二宮子供龍神太鼓のリーダーを務める幸田鼓太朗君(12)は「音だけでなく、体の動かし方などがとても勉強になった。心に残る振動を聴いて、坂本さんのように上手になりたいと思った」と話していた。