岡山県津山市は18日、阿波地域で運行する予約型乗り合い交通「のるイコつやま」の運転手が、道路運送法で定められた講習を受けないまま車両を運転していたと発表した。
市商業・交通政策課によると、市があばグリーン公社に運行を委託。交通空白地の住民の移動を確保する「自家用有償旅客運送」制度では、2種免許を持っていない場合は講習の受講が必要だが、運転手の男性(50代)は受けていなかった。
6月30日、定時便の運行中に男性が物損事故を起こし、市が公社に対して事故のてん末を確認する中で判明。3月6日から同日まで法令違反の状態で運転していた。また、別の運転手の男性(70代)も受講していなかったことが分かった。
市は県と津山署に報告。公社に受講が必須という認識がなかったことなどが原因という。市は会見で陳謝した上で「法令順守と安全運転を徹底するよう指導・監督を強化する」としている。