津山まちの駅城西(西今町、作州民芸館)で、新メニュー「とくもりうどん」が今月から販売されている。重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の名物になればと住民団体が考案し、売れ行き好調という。
甘辛く煮た牛肉をのせた「肉」(500円)とおぼろ昆布入りの「こんぶ」(300円)があり、いずれも薬味に地場産ネギ、出汁に香川県小豆島の天然醸造しょうゆを合わせたつゆを使用。城下町総鎮守の徳守神社(宮脇町)にちなんで名付け、1日各10食限定で午前11時から提供している。
地区内に飲食店が少なく、「麺類など気軽に食べられるメニューがほしい」との要望を受け、若手僧侶でつくる城西若僧会とまちの駅を運営する城西まちづくり協議会が考案。3月下旬の試験販売で味付けや具材を調整し、仕上げた。
若僧会メンバーで光厳寺(西寺町)の岡村法秀住職(49)は「城西の寺院を散策する『おかげめぐり』を実施する中、昼食に勧められるし、地区内にゆっくり滞在してもらえる」。四方由美子同協議会地域マネジャー(57)は「高齢者にも好まれる優しい味にした。観光客、地域の皆さんにも好評で、昼過ぎに完売する日もある。今後、季節的なバリエーションも考えていきたい」と話している。
問い合わせは、まちの駅城西(☎246690)。
津山まちの駅「とくもりうどん」販売