岡山県津山市の津山信用金庫は27日、2023年3月期決算を発表した。3年ぶりの増収、2年連続の増益となり、11年連続の黒字だった。
有価証券などの運用による利息収入が増えるとともに、貸出債権に対する引当の戻入益を計上。厳格な与信・債権管理の一方、業務効率化によりコスト削減を図ったことで、コア業務純益(本業の利益)2億7800万円(前期比4.12%増)、経常収益21億400万円(同7.51%増)、経常利益4億7000万円(同55.12%増)、業務純益2億4300万円(同5.81%減)、当期純利益5億500万円(同57.32%増)を計上した。
預金積金残高は前期比1.54%増の1495億1400万円、貸出金残高は同0.02%増の682億9400万円。健全経営のバロメーターとなる自己資本比率は11.13%(同0.1ポイント減)とふた桁台をキープし、不良債権比率は3.01%(同0.48ポイント減)だった。
2024年3月期は経常収益19億5200万円、経常利益2億1100万円、コア業務純益2億5100万円、当期純利益1億6300万円を見込む。