津山圏域消防組合は、2021年の管内での救急の概況をまとめた。出動件数は7581件(前年7095件)で2年ぶりに増加に転じた。同組合は、新型コロナウイルス禍の行動が反映したのではないかとみている。
出動の内訳は、急病が4169件(同4010件)で最多。一般負傷1236件(同1111件)、転院搬送1176件(同1106件)、交通事故504件(同463件)などと続いた。
総件数は、コロナ禍前の19年が7876件で、同組合発足以降最多を4年連続で更新していたが、感染が拡大した20年に約780件も減っている。警防課は再び増加したことを踏まえ「コロナ禍初年は、正体不明のウイルスとの認識が行動の抑制につながったが、徐々に『新しい生活様式』が浸透したり感覚的に慣れたりしたことで外出が増え、出動数に響いたと考えられる」と話す。
熱中症の患者については、69人(同108人)で18年から3年連続での減少。100人を下回るのは15年以来となる。
同課は、救命率向上には心肺蘇生法の普及が求められるとして講習会の受講を呼び掛ける。日程などの詳細をホームページに掲載している。
津山圏域消防組合 救急出動増加
- 2022年3月30日
- 行政・公共