第53回津山工芸展(津山工芸愛好会主催)の表彰式が5日、岡山県津山市東新町の津山鶴山ホテルであり、10人の受賞者をたたえた。
約40人が出席。江原秀国会長が「入賞された皆様、本当におめでとうございます。当展も53回と長い歴史があるなか、美術品の評価は景気の動きに左右される面があるが、普遍的な価値がしっかり評価される環境づくりを大切にしていきたい」とあいさつ。来賓の祝辞に続いて各賞の受賞者に賞状と記念品を贈った。
県知事賞を受賞した矢野清和さん=勝央町=が代表して「勝間田焼を復活させて、ちょうど10年目での受賞は非常にうれしいこと。これを励みに精進したい」と謝辞を述べた。
同工芸展は5月9日~12日、津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、陶芸、染色織物など6部門で27人の48点が展示された。
【県知事賞】矢野清和(勝央町)陶芸、格子文様勝間田甕
【県議会議長賞】小芦美恵子(河面)木竹工芸「花塗椀、欅拭漆盛器」
【市長賞】河野吉雄(勝間田町)陶芸「蛙文丸すかし鉢」
【市議会議長賞】片山佳代子(久米南町)染色織物「多様性の織り合わせ」
【津山商工会議所会頭賞】ニュー三楽園 近藤明美(久米南町)染色織物「荒野の男 man in the wilderness」
【市観光協会長賞】八木芙佐子(小田中)諸工芸「クレーアート作品 Y家のリビング」
【市文化連盟会長賞】武本正博(大谷)木竹工芸「栃造拭漆盛器(冬の海)」
【津山朝日新聞社長賞】幾田スミ子(近長)諸工芸「カエルの結晶小箱1、カエルの結晶小箱2」
【津山民芸協会長賞】小竹久志(安井)木竹工芸「ブビンガ拭漆盛器」
【津山工芸愛好会長賞】泉水良通(勝央町)陶芸「かえる」