津山市の「中・高等教育機能のあり方に関する有識者会議」の第3回会合が20日、山北の市役所で開かれた。美作大の公立化を含め、公立大学設置を想定する場合、地域にニーズがあるのか把握する必要があるとした。
座長の今井康好岡山大大学院教育学研究科教授らによると、非公開となった協議の内容について、同大の公立への移行や大学新設にかかる費用、手続きの方法、要する時間に踏み込んだ。
設置すれば進学先の選択肢は広がるものの、実際に地元の経済界や高校生、家庭などが求めているのか、実態を調査した方が良いと指摘された。結果を評価する上で、公立大を望む声を受けて市が2017〜18年に行った「設置可能性調査」も踏まえるという。
一方、高校卒業後の現状の進路として、市内は進学より就職の比率が高いことから専門学校が適しているとの意見もあった。
事務局の市みらいビジョン戦略室によると、12月に開催予定の第4回では、作陽高校の倉敷市への移転の影響も含め、これまでの会議内容を「意見書」としてまとめる。
津山市の中・高等教育機能のあり方に関する有識者会議
- 2020年10月21日
- 教育・保育・学校