第33回津山市写真展(津山市主催)の入賞者の表彰が13日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、大賞1人、特選2人、入選9人に賞状とトロフィーが贈られた。
今年度から審査員として岡山市のフォトグラファー・長瀬正己さん(県展審査員)が評価にあたり、72人が応募した全221点を批評。写真の構図や技術のほか、被写体の背景と物語、撮影の苦労といった点も考えながら厳選し、大賞には写真歴48年の小割順理さん(68)=真庭市多田=の「キャベツの収穫」が選ばれた。
表彰に先立ち笠尾美樹市観光文化部長が「美作地域の美しい町並みや自然、文化などみごとに写し出し、とても見応えのある作品ばかりだった」とあいさつ。一人ひとりに賞状を手渡した。
近年担い手不足問題があがる農家の人たちの存在に目を向けてもらおうとしたと語る小割さんは「大賞に選んでいただき、とてもありがたい。農業に携わる方々の喜びや苦労、楽しみを美作地域の原風景の一つとして残しておきたいと思い撮影した。私たちの食生活は農家のみなさんに支えてもらっている。写真を見て思い起こしてもらえたらうれしい」と話していた。