演奏活動やピアノ専門誌の執筆などを通じてバロック音楽の魅力を伝え続けている津山市出身のピアニスト・福田ひかりさんのCDアルバム「J・S・バッハ インヴェンション&シンフォニア」(OMFレーベル)が24日、全国のCDショップで発売する。
一昨年前の11月に販売され、著名な音楽雑誌『レコード芸術』で準特選盤に選ばれた「J・S・バッハ ゴルトベルク変奏曲」(同レーベル)に続く2作目。ピアノ演奏者や指導者らにとって基本となるヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750年)の楽曲「インヴェンション」「シンフォニア」計30曲を収録。
今回は、17・18世紀ごろに用いられていたとされる「不等分平均律」という調律法を採用し、ハ長調、ハ短調などの調性の違いがクリアに聴こえるように仕上げている。ベヒシュタイン・ジャパン社(東京)の特別な計らいにより、貸し出されたピアノ・D―282の澄んだ音や調律師の加藤正人さんらの技術もうかがえるこだわりの作品となっている。
福田さんは「ピアノ学習者にとっては勉強になり、経験者にとっては懐かしい曲で、多くの人が聞き馴染みのある曲目をそろえている。誰もがバロック音楽にふれ、親しみを持つようになれば」と話す。
発売に先立ち、ベルフォーレ津山とピアノ工房アムズ(☎0868-27―2100)では現在先行販売を行っており、価格は3000円。現在津山市立図書館では借りることもできる。
津山市出身のピアニスト・福田ひかりさんのCDアルバム 全国のCDショップで発売