津山市内の魅力的な景観を守る・つくる取り組みを顕彰する本年度「景観賞」が決まった。建築物部門はヒトトゴハンの「ｓｅｎｓｅ ＴＳＵＹＡＭＡ（旧津山市立東幼稚園プロジェクト）」、景観活動部門は喬松小学校の「地域を明るくしようプロジェクト」が選ばれた。
「ｓｅｎｓｅ ＴＳＵＹＡＭＡ」は、２０１９年３月末に閉園した旧市立東幼稚園のリノベーションプロジェクト。改修工事は計画に賛同した職人の協力のもと大半が自主施行で、子どもたちや地域住民らもワークショップ形式で参加。たくさんの子どもたちを見守ってきた風景を守り、ふたたび子どもたちの声があふれる場を創った。
喬松小（坪井上）は地域の団体と景観を明るくする活動を展開。老人クラブと行っている「花いっぱい運動」は通学路でもある国道１８１号沿いの花壇にヒマワリを植えている。また地元の寺をイルミネーションで飾り付ける活動は、色鮮やかな夜景が多くの人たちから喜ばれている。
奨励賞は建築物部門が津山朝日新聞社の「津山松平家家老大熊屋敷長屋門」。地元住民の発案・協力で２０２０年３月、一部を再建。武家地景観の保存継承に寄与している。
景観活動部門は佐良山住民自治協議会の「来てみんちゃい 佐良山へ」。後世に残したい風景や行事の写真・絵画を住民から募る「さら山景観展」を開催。また植栽、清掃活動に取り組んでいる。
表彰式を２月21日に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し中止した。
同賞は市景観条例が施行された２０１６年度に創設。市民投票と市景観審議会で選考した。
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「ｓｅｎｓｅ ＴＳＵＹＡＭＡ」
