津山市議会　松本義隆議員（72）に対する議員辞職勧告決議を賛成多数で可決 / 岡山県津山市

　津山市議会は２７日の本会議で、競売にかけられた土地と建物の売却を妨害したとして岡山地裁から執行猶予判決を受けた松本義隆議員（72）に対する議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。
　議員２３人の連名で提出。決議は「議員倫理審査会で審査した結果、当該行為は市議会の名誉と品位を著しく損なうものである点を重く受け止め、辞職勧告を行うことが妥当との結論に至った。自らの意思により、ただちにその職を辞することを勧告する」とした。
　議場での発言を許可された松本議員は「私は無罪を確信している。倫理審査会で辞職が妥当と判断されたことには疑義があり、納得できるものではない。今後も市民に恥じないよう、また市発展のため議員活動にまい進する所存」と述べた。
　議長と松本議員、欠席１人を除く２４人の採決では２２人が賛成、２人が反対した。決議に法的拘束力はない。
　市議会事務局によると、その後、松本議員から辞表などは提出されていない。
　松本議員は昨年２月７日に逮捕され、１２月２３日に岡山地裁で懲役２年、執行猶予３年の有罪判決を受けた。１月６日に広島高裁岡山支部に控訴している。