津山市議会条例改正案

行政・公共
         

 津山市議会は23日、2023年4月30日に任期満了を迎える同市議会の定数を現行の28から24に削減する条例改正案が議員発議され、賛成少数(賛成13、反対14)で否決した。4減に対し、議員個々の判断が問われた。
 本会議には28議員全員が出席した。議会活性化調査特別委員会(8人)の松本義隆委員長が、各調査課題について協議結果を報告。これを受け、中村聖二郎議員が「論議してきた定数の問題に触れていないのはなぜか」と質疑。松本委員長は「長い時間をかけ議論を行ってきたが、協議がまとまらず結論を出さないと判断し、報告は行わないことにした」と答えた。
 続いて、中島完一議員ら議員5人が条例改正案を発議。「急激な人口減少下で10万人を切り、定数は削減すべき。市民の要望は極めて強い」と提案理由を説明した。
 討論では、秋久憲司議員が「市民は議会の議論の活性化を求めており、議員の資質を高めることが必要」、田口浩二議員は「委員会は定数に関する採決を行っておらず、結論は出ていない。市民の声を細やかに聞くには現状の議員数が必要」、美見議員は「女性の声を市政に反映させるには女性議員が増えることが重要。削減はそれを狭める」と反対意見。村上祐二議員が「人口減少社会が到来し、議会は当局に対し、行革の断行を厳しく求めている。議員も身を切る態度を示すべき」と賛成意見を述べた。三浦ひらく議員は「定数24」としつつも、「議論が足りておらず、今ここで決める必要はない。次の選挙には間に合う」と反対した。
 議長を除く採決で、条例改正案はきん差で否決となった。
 同議会の定数は2005年の合併時に35、07年から32に削減され、11年から28が維持されている。先月には市連合町内会が、24以内に削減するよう求める要望書を岡安謙典議長に提出している。
 条例改正案採決での賛成、反対議員は次の通り。
 ▽賛成=勝浦正樹、髙橋寿治、村上祐二、安東伸昭、政岡哲弘、中島完一、金田稔久、津本辰己、松本義隆、竹内邦彦、吉田耕造、森岡和雄、岡田康弘
 ▽反対=広谷桂子、政岡大介、河村美典、三浦ひらく、中村聖二郎、原行則、村田隆男、田口浩二、秋久憲司、近藤吉一郎、美見みち子、竹内靖人、河本英敏、西野修平


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