岡山県津山市議選は23日の投開票に向けて30人が激しい舌戦を繰り広げている。地域課題が山積する中、市民は議会や市政に何を求めるのか。有権者の声を聞いた。
◆「若者呼び込む施策、本気で」
農業経営者・男性(52) 「団塊の世代が引退する中、地域の環境、景観をまちぐるみでどうやって守り、保全していくか対策が必要だ。また、水稲を含む土地利用型農業に若者を呼び込むための施策を本気で考えてもらいたい。高額な設備や機械への初期投資など障壁が高い」
◆「障がい者も”あきらめないまち”に」
障害者家族会代表・女性(60) 「花見や花火大会など大きなイベントが開かれるが、重度の障がいがある子どもを持つ保護者らは、はじめから出かけることを諦めてしまう。例えば鶴山公園の石段を上ることは難しい。障がい者団体も企画会議などに参加させてもらい、当事者の声を聞いてもらいたい。津山が”あきらめないまち”になってほしい」
◆「不登校の子らにも支援を」
通信制高校教諭、町内会長・男性(42) 「コロナ以降年々、不登校の子どもたちが増えている。社会情勢的にも引きこもりの大人も増加している。それをしっかりと支援でき、社会復帰に導くような体制、システムづくりを行政に強く求めたい」
◆「時代に合わせた校則も」
3児を育てるシングルマザー(39) 「昔ながらの校則が窮屈に感じるので、もう少し自由に、時代に合わせてもいいのでは。また、公立幼稚園にも給食があってもいいし、子育てに特化した制度を望みたい。健常児も障害児も誰でも行くことのできるフリースクールのような場があればうれしい」
◆「勉強や遊びの施設もっと」
大学4年・女性(21) 「勉強する施設、遊ぶ施設をもっと充実させてほしい。映画館も岡山市まで行かないとないので、津山に映画館があれば。バイクの音がうるさかったりと治安の悪さも感じるので、何とかしてほしい」