新型コロナウイルスに対応する医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、津山東中学校(押入)は24日、グラウンドを隔てて南側にある津山中央病院に向けたメッセージを校舎に掲げた。それを受けて同病院は28日、中学校に見えるようにお礼のメッセージを掲示した。互いの思いが通い合った光景が人々の心を温かくしている。
東中は「津山中央病院の皆様 大切な命のためにありがとうございます」と、一文字ずつ3、4階の窓に貼り付けた。病院側は「東中学校のみなさん、メッセージありがとう! 勇気と力をいただきました‼」と記した横断幕を健康管理センターに掲出した。互いのメッセージは向き合うかたちになっている。
横断幕の作製は、病院が看板やサインを手がける皿のサインアート(宇治那生樹社長)に相談。同社は「私たちも応援したい」との気持ちから寄贈した。
植月愼二校長は「コロナの中で大変な思いをしている医療関係のみなさんを励ましたいと企画した。継続した取り組みとして年明けにも生徒たちから何らかの形でメッセージを送りたい」。津山中央病院も「病院一同とても感激し、今後も続くコロナに立ち向かう力をもらった」と話している。
二つのメッセージに気づいた近くの60代主婦は「コロナの影響で暗いニュースが多い年末を明るくする出来事。地域の人たちの心も温まった」と笑顔を見せた。
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1津山東中学校に掲げられたメッセージ