津山産パン用小麦「せときらら」の産地見学会が29日、岡山県津山市安井の農事組合法人AKファームのほ場で開かれた。県内の製粉会社や市内でパン店を営む人ら約30人が、品質の高い小麦を栽培する取り組みに理解を深めた。
さらなる利用拡大を目指し、美作広域農業普及指導センターが開いた。津山地域は県内最大の産地で、今季は20戸が81ヘクタールで栽培。せときららを使うと、もちもちした食感と香りの高いパンになるという。
同ファームのメンバーが6月中旬からの収穫を控えたほ場を案内し、タンパク質の含有量が高く、品質のそろった小麦に育てるための生育管理の工程などを説明。参加者は小麦を摘み取るなどして、津山産小麦の魅力に理解を深めた。
倉敷市の製粉会社の担当者は「現場を見ることで生産者の努力や工夫を実感した。津山産小麦の生産は伸びており、今後もさらなる販路拡大に努めたい」と話した。
同センターは「今後も関係機関と連携し、せときららの利用拡大や知名度向上への支援に力を入れる」としている。
