津山市は、津山社会教育文化財団から今年5月、国の登録有形文化財である森本慶三記念館(山下)の保存と利活用に向け、土地及び建物を市に無償譲渡する意向である内容の申し入れがあったことを明らかにした。
同財団は2017年に中心市街地活性化協議会へ、同様の要望書を提出している。谷口圭三市長は「森本記念館の利活用は、津山国際ホテル跡地の整備に並行し、財団をはじめとした関係者の意向も勘案しながら方向性を整理したい」と答弁した。
また同記念館は貴重なキリスト教関連の書物を含む6万5000冊の蔵書を有しており、利活用を検討する勉強会からも市は対応を求める提言を受けている。整理の手法などはUR都市機構の協力で、津山社会教育文化財団との間で検討を進めてきており、市は「現在は三者連携の枠組みのなかで、今年度から調査を行う方向で調整している」とし、関連予算を本定例会に提案している。
津山社会教育文化財団 森本慶三記念館 活用検討