特殊詐欺を未然に防いだとして、岡山県津山署と同署管内防犯連合会はこのほど、同県鏡野町のローソン鏡野町女原店(小椋博行オーナー)と店員の横山雅子さん(50)に感謝状を贈った。
同署によると、横山さんは12月22日、店を訪れた市内の70代男性に電子マネーカードの購入方法について尋ねられ、使途を聞くと「パソコンがウイルスに感染したと電話があり、修理のためカードを買いに来た」と言い、特殊詐欺の手口だと判断。駐在所に相談に行くよう促すなどして被害を防止した。
同署で贈呈式があり、入江一男署長から感謝状を受け取った小椋オーナー(76)は「従業員に問題意識を持ってもらうように引き続き指導をしたい」。過去にも2回、特殊詐欺の被害を防いでいる横山さんは「同様の状況にピンと来た。今後も必要な声掛けなどをしていきたい」と話していた。
同署によると、昨年の管内の特殊詐欺被害の認知件数は還付金、架空料金請求詐欺合わせて10件で、被害額は約2370万円となっている。