美作中学校(岡山県美作市三倉田)で3日、PTA役員や地域住民でつくる「イキイキ応援団」(里見力会長)が、生徒に特製のしし鍋を振る舞う「鍋の会」を開いた。今年で10回目を迎え、全校267人が熱々の料理を味わって心と体を温めた。
応援団は普段は通学路の見守りなどを実施。しし鍋の提供は受験勉強に励む3年生や指導する教職員を元気づけようと11年前に始まった。
メンバーや有志約40人が集まり、大鍋三つを据えて調理。60キロ分のイノシシ肉をはじめ、持ち寄った大根や白菜、サトイモなどの食材を入れて煮込み、約500人分を作った。授業を終えた生徒たちが次々と中庭を訪れ、大きな具がたっぷり入った器を受け取り、おいしそうに味わっていた。
おかわりをする生徒も多く「これを食べたら勉強もスポーツも頑張れそう。志望校を目指して全力を出したい」と3年生の男子。里見会長は「みんなで屋外で味わってもらう雰囲気が好きで、この会を続けてきた。3年生は受験が大変だと思うが、元気を出して乗り切ってほしい」と話していた。