田町の城西浪漫館(中島病院旧本館)は、同館2階を「浪漫館ギャラリー」としてオープンし、第1弾企画として紀行作家・建築家の稲葉なおとさんの写真展「津山 美しい建築の街 秋から旅する四季の彩り」を開いている。10日まで。
同館(1917年しゅん工)は、城東地区の旧妹尾銀行林田支店(1920年しゅん工)=ポート・アート&デザイン津山=と同様に、棟梁の池田豊太郎が建築に携わった。城西まちづくり協議会は「市の東西のギャラリーとして東と西を文化財建築で結ぶ契機となることを期待し、美しい津山を楽しんでもらいたい」と写真展を企画した。
4月にポートで展示され、市に寄贈された作品20点を展示。秋の中島病院旧本館、冬の津山高校本館、春の津山城の風景をはじめ、津山文化センターや旧妹尾銀行林田支店、田熊の舞台などの名建築の姿を豊かな季節感とともに撮影している。
市内の80代の女性は「日常は見過ごしている建物が写真を通じて津山の財産だということに改めて気付かされた」と話していた。
午前9時半〜午後4時半。入場無料
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稲葉さんの写真が並ぶ「浪漫館ギャラリー」