岡山県鏡野町上斎原の複合施設「うたたねの里」の中にある食堂「いっぷく亭」が19日、本年度の営業を始め、県内外から訪れた人たちが旬の山菜や新鮮な川魚を使った田舎料理を味わいながらゆったりと過ごしている。営業は11月30日まで行う。
同店は茅ぶき屋根の古民家を改装して1996年に開業。県境に位置する御林山を望む赤和瀬地区に伝わる家庭料理を参考に季節ごとに取れる食材を扱ったメニューを提供している。ヤマメの塩焼き(650円)のほか、自家製みそを効かせた「だんご汁」(330円)、山菜の天ぷらと煮物を添えた「いっぷく亭定食」(1300円)と「うたたね定食」(2400円)などがあり、本年は新しく「からあげ定食」(1200円)も加わった。
初日、早速来店した人たちはいろりを囲んで会話に花を咲かせ、窓の外の自然豊かな景色を眺めながら、食事を楽しんでいた。毎年来ているという倉敷市の会社員・原田真二さん(35)は「どこか懐かしさを感じる素朴な味わいの料理、店内の落ち着いた雰囲気、窓から見える景観すべてが気に入っている」と話していた。
営業時間は午前11時~午後4時(注文は3時)で、毎週火、水曜日が定休日。また、同施設内では「木地師の館」と「森の学校」があり、土、日、祝日午前9時から午後4時まで、予約制で木工体験ができる。木地師の館は木曜日も開館している。
片田和美施設長は「名前にある通り、うたた寝をするほどのびのびとリラックスした時間を過ごしてほしい」とPRしている。
問い合わせは、いっぷく亭(TEL:0868-44-2488)。