ラジコンレース大会「タミヤRCカーグランプリ」に小学生のころから参戦し、クラス別の優勝や上位入賞を果たしている高校生がいる。林野高校2年の小林大起さん(16)=岡山県津山市西吉田。「さらに腕を磨き、上のクラスで優勝を目指したい」と話している。
3歳のころから大人用のタミヤ製ラジコンカーの操作を始め、父親の和彦さん(通信制高校教員)のお下がりを使って練習。大阪や愛知、福井、静岡などで開かれる大会に遠征している。
走りの特長は「攻めのコーナリング」。小学3年から大会に出場するようになり、小学生時代は2位や3位で表彰台に立った。中学2年でジュニアクラスBメインで初優勝すると、中学3年でJJクラスAメイン、高校1年の時には大人が出場するツーリングクラスCメインを制するまでに上達した。
使用しているマシンは、ボディはNISSAN GTーRの軽量型、シャーシはTRF420Xというモデル。和彦さんがマシンの調整などを担当し、家族で「チームTKK」として出場し、白熱したレースを展開する。
「前向きに挑戦することと、ラジコンを通した選手たちとのコミュニケーションは学校生活に生きている」と小林さん。林野高校の竹内稔校長は「努力と才能で積み重ねている成果をほかの生徒にも伝え、学校としても応援していきたい」と今後の活躍に期待を込める。
目標はツーリングクラスAメインの総合優勝と全日本クラスへの参戦。小林さんは「ラジコンは一から組み立てて、部品一つで速さも変わる。作り上げて動かすことが一番の魅力。自分の腕がどれだけ全国に通用するか、これからも挑戦し続けたい」と意気込んでいる。