岡山県は、新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備え、事業者の対策を支援する独自の補助制度を創設する。衛生用品の購入や間仕切りの設置などに最大10万円を助成。関連費35億円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を17日の県議会臨時会に提案し、議決された。
対象は県内に事務所を持つ法人・個人事業主で、感染防止の「業種別ガイドライン」に沿った取り組み。∇マスクや消毒液の購入∇オフィス机へのパーティションやソーシャルディスタンス床サインの設置∇3密対策や「新しい生活様式」の啓発ポスター作製―などが対象となる。補助率は3分の2で、領収書などがあれば4月1日までさかのぼって適用。3万3000社程度の利用を想定している。
今回の第5次補正予算は、すべてがコロナ禍に呼応した27事業の総額71億2830万円で財源は国庫支出金。同補助制度関連経費のほか∇小規模事業者の生産性向上を図る設備投資への補助10億円∇新型コロナの検査での医療機関の負担軽減を図るため、症状が似た肺炎球菌のワクチンを高齢者に接種する際の補助8億8100万円∇路線バスなど地域公共交通の事業継続と感染症対策に要する支援1億4400万円∇県民局単位で各地域の実情に応じた住民生活や経済を支援する取り組み経費1億500万円―など。
県事業者支援/岡山県
- 2020年7月17日
- 行政・公共