県がまとめた6月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では18万4513人でコロナ禍の影響がなかった一昨年同月比60・1%減。 新型コロナウイルス緊急事態宣言の影響で5月(同66・9%減)に続いて低迷。美作県民局エリアの客足は同41・8%減と前月(同58・6%減)からいくぶん回復した。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計。5月16日に発令された同宣言の延長(6月20日まで)に伴い、30施設中18施設が期間中休業したほか、残りの施設では時短営業なども影響した。
美作エリアの10施設は計7万897人。このうち津山城(山下)は一昨年同月比83・4%減の631人、津山まなびの鉄道館(大谷)は同83・9%減の552人にとどまった。ノースビレッジ(勝央町岡)も同79・2%減の5609人。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は、一昨年同月比81・1%減の2万4452人と3県民局中最も落ち込み、備中県民局エリアは同57・7%減の8万9164人だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた37施設の宿泊者数は一昨年同月比57・2%減で、5月(同60・9%減)から若干上向いた程度。
県観光課では「7月は県内の感染状況が比較的落ち着いたことから、利用者もいくぶん回復するとみているが、デルタ株による感染拡大が懸念される8月以降は不透明な状況」としている。
県内主要観光施設利用者調査