ノロウイルスによる食中毒が多発する恐れがあるとして、県は25日、県内全域に食中毒注意報を発令した。注意報が出されるようになった2008年以降最も遅い発令で、新型コロナウイルスの感染予防対策の影響も考えられるという。
指定の54医療機関で、1施設当たりの感染性胃腸炎の平均患者数が21日まで2週間連続で1・1倍以上となり、規定条件を満たした。患者の多くはノロウイルスが原因とみられる。
県生活衛生課は「感染しても症状が出ず、周囲に広げてしまうケースもある。調理前の手洗い、食品の十分な加熱といった予防策を徹底してほしい」と呼びかけている。