岡山県は12日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県内の感染状況の切迫度を4段階中最も高い「ステージ4(爆発的感染拡大)」引き上げ、新型コロナ特別措置法に基づく県民への新たな協力要請について決めた。対象期間は14〜31日で、県全域で昼夜を問わない不要不急の外出自粛、学校の部活動の制限などを求め、岡山市中心部の飲食店などに要請している営業時間短縮は同市と倉敷市の全域に拡大する。
緊急事態宣言の前段階とされる「まん延防止等重点措置」の適用を政府に同日申請。適用されれば岡山、倉敷市の全域で31日まで、時短要請を罰則付きの命令とするなどできる。
人流の抑制に向け、不特定多数が利用する県有施設は31日まで休止・休館とし、13日以降の県主催イベントも原則として中止または延期する。県民に黙食、個食など感染予防の徹底とともに、不要不急の外出・移動、屋外でのバーベキュー、地域住民で集まっての会食、カラオケなどの自粛を促す。県外や県内全域から参加者が見込まれるイベントは自粛とする。小中高校、大学などの部活や課外授業で感染リスクの高い内容を制限。飲食店、高齢者施設にも感染リスク低減の協力を求める。
会議では直近1週間(5〜11日)の感染状況が示され、政府対策分科会の指標6項目のすべてがステージ4の基準を超えたことが報告された。病床使用率71・1%(ステージ4の指標50%以上)、重症者用病床の使用率60・4%(同50%以上)、
人口10万人当たりの新規感染確認数49・95人(同25人以上)、人口10万人当たりの全療養者(入院、自宅・宿泊療養者)数61・8人(同30人以上)など。
伊原木知事は「状況は大変厳しい。県民の皆さんの命と健康を守るため、これまで以上の要請をせざるを得ないが理解、協力をお願いしたい」と述べた。
県内感染状況ステージ4
- 2021年5月13日
- 医療・福祉