コンビニ大手のセブン―イレブン・ジャパン(本社・東京都)は、岡山県内で県産小麦「せときらら」を使ったパン2種類の試験販売を行っている。期間は今月26日までで、小麦粉を卸している地域商社つやまエリア曲辰は「香りが良く、魅力がしっかり生かされていてうれしい出来栄え。この機会にぜひ味わって」とPRしている。
商品は「岡山県産小麦を味わうあんバターフランス」と、「岡山県産小麦を味わう明太フランス」の2種類。セブン―イレブン・ジャパンは地産地消の商品づくりを推進しており、パッケージに県産小麦の使用を記載している。県内の一部店舗で扱っており、価格はいずれも162円(税込)。
使われているせときらら「もんげ粉」は津山市周辺地域で収獲されたもの。曲辰は津山産小麦の消費拡大に力を入れており、現在津山圏域のベーカリー13店舗に卸している。神戸の有名店の職人を講師に招いた講習会を定期的に開催。「せときらら」100%のパンの食べ比べイベント「パンフェスタ」を3回開いたところ人気を博し、「大盛況で自信になった。良い風が吹いていると感じている」と矢野弘之常務(69)は話す。
今回の試験販売は大きなチャンスと見ており、「評判が良ければ本格採用になる可能性も高まる。プレミアム感さえ感じさせる味わいは食べた人の評価も上々。地元食材のパンをたくさん食べて、地域を元気にしよう」と呼び掛けている。