県知事選は25日投開票、無所属現職の伊原木隆太氏(54)が、無所属新人で元共産党県議の森脇久紀氏(57)を大差で制し、3選を果たした

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 任期満了に伴う県知事選は25日投開票され、無所属現職の伊原木隆太氏(54)が、無所属新人で元共産党県議の森脇久紀氏(57)を大差で制し、3選を果たした。投票率は33・68%で、前回(33・91%)を0・23ポイント下回り過去最低を更新した。
 現県政運営の評価が最大の争点となる中、伊原木氏は2期8年の実績とともに「新型コロナ対策の強化、西日本豪雨災害からの復旧、復興を進め、元気な岡山県を取り戻す」とアピール。最重要課題に掲げる教育県復活や産業振興の取り組み継続、医療福祉の充実、移住定住の促進なども訴え、自民、立憲民主、公明、日本維新の会の県組織、連合岡山の推薦を追い風に、無党派層を含めて県内全域で着実に支持を広げた。
 岡山市内のホテルで陣営が開票を見守る中、投票締め切りの午後8時を回った直後に当確が報じられ、程なく会場入りした伊原木氏は支援者らと喜びを分かち合った。
 「コロナの影響でやりづらい選挙だったが、多くの人の支えと励ましに期待を感じた。あと4年間頑張ろうと思う。県民に対し、コロナ対応も含め、未来につながるビジョンを示していきたい」と決意を述べた。
 森脇氏は、「県民の命と暮らしを最優先にした県政への転換を」と強調し、PCR検査の拡充、障害者の医療費無料化、小中学校の正規職員増員などの政策を訴え、共産党が推薦、同党県委員会や労組でつくる「民主県政をつくるみんなの会」が支援したが、浸透しなかった。
 当日有権者数は156万5549人(男74万6533人、女81万9016人)。


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