冬期閉鎖していた県立森林公園=岡山県苫田郡鏡野町=が13日、開園する。ミズバショウなど湿原植物はすでに見ごろに入っており、今月下旬にかけて楽しめるという。
残雪は少なく、公園管理センター周辺にはない。湿原ではミズバショウが真っ白な苞(ほう)を日ごとに広げ、えんじ色のザゼンソウ、鮮やかな黄色のリュウキンカも咲きはじめた。樹間ではキクザキイチゲの花もほころび、シジュウカラやウグイス、アカゲラといった野鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
同センターによると、今月下旬にはカラマツが芽吹き、月末ごろにはブナなどの新緑が萌(も)え始める見込み。
同園は標高840〜1100メートルに位置し、334アール。県内では貴重なブナ原生林を温存し、森と湿原、滝、尾根などを巡る延長約21メートルの遊歩道が整備されている。昨年は開園の4月19日〜閉園(11月末)までに4万4118人が訪れた。
問い合わせは、同センター(℡0868-52-0928)。
p鮮やかな黄色のリュウキンカ