岡山県教委は、生徒数が一定の基準を下回ったため再編の対象となっている真庭高と笠岡工業高について、統廃合に向けたスケジュールを明らかにした。地元自治体などから意見を聴取した上で、本年度末に統廃合の組み合わせを含む再編整備アクションプランを策定。来年度以降、プロジェクトチーム(PT)を立ち上げて詳細な内容を固める方針。
21日の県議会文教委員会で公表。県教委では23年度以降、県立高校のうち1年生が100人を下回る状況が2年続けば統廃合の対象とし、2年連続で80人未満となれば生徒募集を停止する規定になっている。真庭は23年度84人、24年度は74人だが、25年度同様の状況でもすでに検討対象となっているため、募集停止の対象にしないという。
地元からの意見聴取は近く、真庭、笠岡市や両校の保護者らでつくる学校運営協議会を対象に実施する予定。それらを踏まえ、県教委や関係校、地元自治体などでつくるPTが統廃合の実施時期、学科や規模、設置場所などを盛り込んだアクションプランを取りまとめる。
県立高校教育体制整備実施計画(2019~28年度)では、同じ自治体内にある公立全日制高校を中心に組み合わせを検討することを明記。
県教委高校魅力化推進室では「再編は地域の考え方を丁寧に聞きながら慎重に進め、要望があれば説明にも出向く」としている。