東京パラリンピック「一生に一度になるかもしれない経験」聖火採火式/岡山・真庭市

総合 採火台にまにぞうの火を灯す児童たち
採火台にまにぞうの火を灯す児童たち
         

 岡山県真庭市蒜山のグリーンナブルヒルゼンで15日、東京パラリンピック(24日開幕)の聖火の火種を起こす採火式が行われた。公募で選ばれた小学5、6年生5人が点火棒を使って同市キャラクターの名前にちなんだ「まにぞうの火」を採火台に灯(とも)した。

 同所のパビリオン棟「風の葉」を会場に行われ、関係者ら60人が集まった。火種は木質バイオマス発電所から提供を受け、採火棒は市内の福祉事業所で作られたものを使用。火は赤々と燃え上がり、会場では拍手をする人や写真を撮る人もいた。太田昇市長らが採火台からランタンに火種を移した。

 採火台に点火した小学6年生・森美月さん(12)は「いい思い出になった。一生に一度となるかもしれない経験をして、障害者スポーツに興味を持った。テレビを見ながら選手たちを応援したい」と話した。

 式に先立ち、太田市長は「日本各地で集められた火が東京で一つになる。聖火は人類が共に生きるということの象徴。真庭市も市民らが協力して幸せな共生社会を作っていけるようにしたい」とあいさつした。

 火は岡山市内で開かれた集火・出立式の会場に届けられ、「岡山県の火」となった。

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