岡山県真庭市は27日、同市久世の市役所で太田昇市長と市内の商業、観光事業者たちとの意見交換会を行った。コロナ禍の影響が広がる中、必要な支援について話し合った。
真庭商工会、真庭観光局の7人が事業者側代表として参加。出席者は「緊急事態宣言発令で時短要請協力金など県から支給があるものの、経済的に苦しい状況下にあり、廃業を考える人もいる」と述べ、同市の支援を求めた。
ヒルゼン高原センターの樋口昭文支配人は県外からの来園者がほとんどおらず、修学旅行の団体予約も緊急事態宣言によりキャンセルになった現状を説明した。
落合タクシー・落合観光バスの小林督治代表は飲食店の営業時間短縮や外出を控える人の増加により利用客が減ったと語り「同業者が廃業となれば、コロナの収束後に必要な人材の確保が難しくなる。市内の交通インフラにも支障が起きる。運送業社にも支援を考えてほしい」と訴えた。
太田市長は「コロナ後のことも視野に入れなければいけない。6月の議会で補正予算を組むなど市の状況をよく見ながら、できる対策を検討していきたい」と話した。
真庭市観光振興意見交換
- 2021年5月29日
- 行政・公共