岡山県真庭市と真庭森林組合(鳥越康生組合長)は21日、所有者が管理できなくなった森林を行政が仲介して管理委託する協定を結んだ。林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立を目指す国の「森林経営管理法」に基づく取り組みで、県内初。
2019年度にスタートした同制度は、市町村が森林所有者の意向を確認後、所有者の委託を受け、民間の林業経営者に再委託するなどにより、林業経営と森林の管理を行う。採算がとれない森林は市町村が受け持つ。木材の収益は経費を差し引いたうえで所有者に還元される仕組み。
同市内で現在対象になっているのは美甘地区の3人が所有するスギ、ヒノキの人工林約6㌶で、約15年間の契約。約4万6000㌶の私有林を対象に、市は山林の管理を委託するか所有者の意向を調査していく。
真庭森林調印
- 2021年5月1日
- 行政・公共