県内の優秀な青年農業者に贈る「矢野賞」(公益財団法人矢野恒太記念会主催)の本年度受賞者3人が発表され、県北からは藤田翔大さん(36)=小田中=が選ばれた。
藤田さんは、タキイ研究農場付属園芸専門学校を経て2005年、野菜苗を生産する家業の後継者として就農。作業の省力・効率化により栽培面積を拡大して産地化を図り、品質面の信頼も得ながら出荷先を大口顧客へと広げ、経営発展を成し遂げた。さらに新規就農者の経営安定支援にも尽力。
青年農業者クラブでは、単位クラブや地方協議会の会長などを務めて活動をけん引。地域では小学生への食育活動にも積極的に取り組む。
「受賞は諸先輩や関係者の皆さんの指導のおかげ。今後も稼業や関連の取り組みを通じ、津山市の農業発展に微力ながら貢献していきたい」と話している。
同賞は農業青年の育成に尽力した第一生命保険創立者・矢野恒太氏(岡山市出身)の功績顕彰のため1954年創設され、68回目。贈呈式はコロナ禍のため次年度に延期された。
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藤田翔大さん
矢野賞に小田中の藤田さん
- 2021年10月6日
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