知事会見でコロナ「ステージ3」

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 伊原木隆太県知事は23日、県内の新型コロナウイルス感染状況が悪化しているとして、4段階の切迫度で2番目に高い「ステージ3(感染急増)」に引き上げると表明した。直近一週間(15〜21日)の新規感染者数は317人と前週から100人近く増え、うち229人(72%)が変異株と推定。新型コロナ特措法に基づく県民への協力要請として、大型連休を中心に26日から5月16日まで、感染リスクを極力回避する行動をとるよう求める。
 同日開かれた対策本部会議で見解を述べ、ステージ3となるのは2月5日以来で政府の新型コロナ感染症分科会の指標中5項目が該当。病床占有率は17・9㌽増の40%とステージ3の指標(20%以上)の2倍、重症者用病床の使用率も16・3㌽増の25・6%とステージ3の指標(同)を上回った。人口10万人当たりの全療養者(入院者、自宅・宿泊療養者)数は7・33㌽増の20・95人(同指標20人以上)、PCR検査の陽性率は0・6㌽増の6・0%(同指標5%以上)。
 協力要請の主な内容は▽夜間の飲酒を伴う会食の自粛▽黙食や個食の徹底▽高齢者の会食やカラオケの自粛▽緊急事態措置区域、まん延防止重点措置指定地域との不要不急の往来自粛―など。さらにイベント主催者には、県外から参加が見込まれるイベントの自粛、イベントの開催方法の変更(規模縮小、分散開催など)、事業者には在宅勤務(テレワーク)、時差出勤など接触低減の取り組み、飲食店には飛まつ感染の防止努力(アクリル板設置や利用者の適切な距離の確保)―などを求める。
 伊原木知事は「変異株では、他人との接触を現在の5割に減らさねば感染拡大を止められないとされる。家族や自身の命と健康を守り、最悪の事態を避けるため、すべての県民に今一度考えて行動してもらいたい」と述べた。


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