岡山県のオリジナル品種で美作地域で特産化が進む「岡山甘栗」の収穫が最盛期を迎え、生産者は大きく実った“秋の味覚”の採集に汗を流している。
岡山甘栗は勝央町の県森林研究所が育成、2008年に登録した品種で、渋皮がむけやすく糖度は30度前後と高い。栽培に比較的手がかからず、収穫作業も枝についたイガが割れて自然に落ちてくる実を拾うだけで負担が少ない。
津山市大岩の農業・川崎修さん(83)は耕作放棄地などを利用して500本以上の木を栽培。木漏れ日が降り注ぐ栗畑で、地域の女性たちが1個1個丁寧に拾い集めていく。
JAと地域商社・曲辰に出荷。川崎さんは「広戸風で枝が折れる被害があったが、品質は上々で豊作が見込まれる。高齢者でも取り組みやすく、耕作放棄地の防止にもなるため興味のある人は栽培してみませんか」と話している。
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