「津山まつり」の後半を飾る岡山県津山市宮脇町の徳守神社の例大祭が26日、市中心部で行われる。日本三大みこしの一つ大みこしが練り歩き、だんじり計18台が勇壮に市街を巡行。名物の田町奴行列などが秋の津山を華やかに彩る。
午前9時から神事が営まれ、午前11時40分に大みこしが神社を出発。だんじりは神社近くに集合して午後0時10分から統一行動し、歩行者天国にした催し会場の奴通り(南新座)に0時20分から随時到着する。
奴通り会場では、津山鶴丸太鼓の演奏で幕を開け、式典に続き田町奴行列、津山情緒保存会、津山総祓発砲演舞が順次披露される。午後2時50分ごろに大みこしが到着し、神事を経て再び市街へと繰り出す。
神社では午後4時から時代絵巻風奉納演芸が行われる。御神幸は午後6時15分ごろ中島病院前に到着。ライトアップされた大みこしが闇夜に浮かび上がる幻想的な光景が見どころとなる。
奴行列は今年は大人奴で、踊り手は20人、侍は15人、留学生交流・サポート事業で来津中のマレーシア人留学生6人を含む総勢約70人。13日から田町の津山土岐家財団記念館駐車場で練習を重ね、毛やりさばき、投げと受け取りなどの動作に磨きをかけている。
田町奴保存会事務局長の正影朋義さん(64)は「踊り手が少なくなるなか、子ども奴で頑張っていた女の子が大人になって頑張ってくれていてありがたい。多くの皆さんに見ていただき、伝統をしっかり引き継いでいきたい」と話している。
